ワシがオトンを見張っとかんと、ロクなことにならん話

番外編

番外編や。今日はキャンプでも飯でもない。ワシ自身の仕事について語らせてもらう。

ワシの肩書きは「たま」。ただの飼い猫、と思われがちやが違う。実はオトンの運転を陰から見張る、いわば監視役も兼任しとる。今回はその現場写真が撮れとったから、報告させてもらうで。

出動時の装備はこちら

見ての通り、専用のキャリーバッグに収まりながらも、上半身だけひょいと乗り出して周囲を確認する、いうのがワシの基本スタイルや。ドアハンドルやミラーの位置までバッチリ視界に収めて、車内の状況を逐一チェックしとる。

窓の外には住宅街の景色と、オトンの愛車のサイドミラーが映り込んどる。この角度、実はかなり計算しとって、運転席の様子も、外の道路状況も、両方いっぺんに監視できる特等席なんや。伊達に長年助手席(もどき)を張っとるわけやない。

この目つき、伊達やないで

こっちの写真、見てくれ。この真剣な横顔。伊達や酔狂でこんな顔しとるんちゃう。オトンがちゃんとウインカー出しとるか、変な運転しとらんか、そういうのを常にチェックしとる、生真面目な監視員の顔や。

耳もピンと立てて、外の音にも敏感に反応しとる。人間には聞こえへんような些細な物音も、ワシの耳にはしっかり届いとる。これも監視役としては欠かせん能力や。

実際のところ、この日は何してたんか

正直に言うと、この日は特に「事件」らしい事件もなく、平和にドライブが終わった。オトンの運転はいつも通り安全運転やったし、変なとこに寄り道することもなかった。

……せやけど、それはワシがちゃんと見張っとったからこそ、いう説もあるやろ? 何も起きんかった、いうこと自体が、監視役としての仕事をまっとうしたことの証明なんちゃうかとワシは思っとる。何も起きんことこそ、最高の結果や。

というわけで、今日も無事任務完了。次のドライブでも、ワシはこの特等席から、オトンをしっかり見張らせてもらうで。

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