杉林の中で、火と向き合う夜。~丹波篠山キャンプ~

道具の選び方

どうも、オトンです。

今回は丹波篠山。杉がまっすぐ天に向かって伸びとる、静かな森の中でのキャンプや。

杉の林に、デリカとテント

現地に着いて設営完了したんがこれ。

見てくれ、この杉の林。まっすぐ、まっすぐ、とにかくまっすぐ天に向かって伸びとる木々に囲まれて、なんや自分の背筋まで伸びる気がしてくる。デリカのスライドドアを開けっぱなしにして、荷物出し入れしながらテント設営。ソロやのに、なんとなく段取りだけは一丁前になってきた自分がおる。

古代ローマの哲学者セネカは「人生は短いのではない、我々がその大半を浪費しているのだ」って言うたらしいけど、キャンプの設営時間だけは絶対浪費とちゃう。この時間、めちゃくちゃ充実しとる。むしろ人生で一番丁寧に時間使えとる瞬間かもしれん。

散らかった道具こそ、キャンプの醍醐味

設営が一段落した後の様子がこれや。

正直、ちょっと散らかっとる。せやけどこれがまたキャンプらしくてええんや。ふわふわの防寒カバーがかかったチェア、ビニール袋、ごちゃっと置かれた道具たち。誰に見せるでもない、自分のための無秩序。

整理整頓の達人からしたら「片付けろ」って言われそうやけど、キャンプにおける散らかりいうのは、いわば「今、快適に過ごすための最適配置」でもある。哲学者ニーチェは「混沌を内に抱える者だけが、踊る星を生み出せる」って言うたらしい。この散らかったサイトの中から、今夜のええ時間が生まれるんやったら、それでええやろ。

夜、炎と鍋と静寂

そんで日が暮れてからの本番がこれ。

暗闇の中でオレンジ色の炎がゆらゆら揺れて、その上で鍋がグツグツ言うとる。青菜をたっぷり乗せた鍋から立ち上る湯気、パチパチ爆ぜる炭の音、これだけで五感がフルに満たされる。

火を熾すいうのは、地味に神経を使う作業や。焚き火台の中でパチパチ言うとる炭、その手前で燃え盛る固形燃料。二段構えで火力を管理しながら、鍋の様子を見る。フランスの科学者パスカルは「人間は考える葦である」って言うたけど、この瞬間の人間は「火加減を考える葦」やと思う。ちょっと違うか。

真っ暗な森の中、自分の焚き火の周りだけがぽっかり明るい。この非日常感、これがソロキャンプの醍醐味やなとつくづく思う。誰かと喋るでもなく、ただ炎と鍋と向き合う時間。都会でおったら絶対味わえん静けさや。

丹波篠山の夜が教えてくれたこと

杉に囲まれて設営して、散らかった道具に囲まれて過ごして、最後は炎の前で無言になる。この一連の流れが、なんや妙に整った時間やった。

派手なアクティビティがあるわけやない。せやけど何もない静けさの中に身を置く時間いうのは、案外一番の贅沢なんかもしれん。次のキャンプでも、こういう静かな夜、また味わいたいもんやな。

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